「似てるっぽい似顔絵」人気です イラストレーター・いちさんの温かな似顔絵


社会
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家族の「似てるっぽい」似顔絵を描いてプレゼントするいちさん=2日、那覇市の沖縄県立博物館・美術館

 ペンを走らせ2~3分、イラストレーターのいち(本名・与儀一)さん(46)が描く似顔絵のイラストが、似ているような似ていないような「似てるっぽい似顔絵」として人気だ。似顔絵を描いているいちさん自身のユニークな表情が相手(モデル)を和ませ、作品を受け取った人はにやけてしまう。手書きの温かな筆文字や相手に合わせた言葉も添えて、世界に一つの作品を創り上げる。

 会社勤めだったいちさんが独立を決めたのは、結婚4年目の35歳の時だった。趣味だった「ことばの創作」や「もじ書き」の道に進む決意をした。ポストカードや命名書、大切な人や記念日に贈るサンクスボードなど、型にはまらない味のある筆文字を躍らせる。3年前から似顔絵やイラストなどを描くようになった。

 「もじ書き」に加え「似てるっぽい似顔絵」など絵やイラストを描いて幅を広げた。今年は松本哲治浦添市長の似顔絵イラスト・名刺デザインも担当した。

 母校西原高校のマーチングバンドが西原町民栄誉賞を受賞した際の賞状や、那覇市の識名園の「友遊会」のポスター、看板文字デザインなども手掛けている。

 「人間ウォッチング」が好きという、いちさん。「人が喜ぶことを頑張っていきたい」と話し、今日もみんなを笑顔にしている。

 作品は北谷町のアメリカンビレッジ、カーニバルパーク・ミハマ内の「いちの店」で展示されている。小さな絵本展のメンバーとして、22日は那覇市の県立図書館で似顔絵コーナーを設ける。23日は、いちさんとキジムナ前津さんのコラボ「ichiMUNAイチムナ」によるライブペイントがある。いちさんのホームぺージはwww.moji1.com
 (中川廣江通信員)