【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は18日午前、埋め立て予定区域に投入する土砂をK9護岸から運び込む作業を継続した。抗議する市民によると、運ばれた土砂は埋め立て予定区域に投入された。市安和の琉球セメントの桟橋では17日に土砂搬出の作業をしていたが、18日午前9時現在、作業を中断している。敷地内の重機の鍵穴に接着剤が塗られるなどのトラブルが確認された。
大浦湾では停泊していた新たな土砂を積んだ台船が午前時11時までに、シュワブ沿岸部にあるK9護岸に接岸した。複数のダンプカーが次々と台船に乗り込み、土砂を積んで米軍キャンプ・シュワブ内に運んだ。
一方、安和桟橋では重機のトラブルのため、作業が中断している。政府や県警によると、複数の重機の鍵穴に接着剤が塗られてカギがかけられなくなったり、給油タンクに穴が開けられていたりするのが確認された。
給油口に砂糖が入れられている形跡もあったという。14日は辺野古の埋め立て予定区域の護岸にある重機3台の鍵穴に接着剤のような液体が塗られていた。
岩屋毅防衛相は18日午前、「今のところ工事に大きな支障が出ているという状況にはない」と語った。
シュワブゲート前には新基地建設に反対する市民約30人が座り込み、抗議している。午前11時現在、ゲート内への資材搬入はない。【琉球新報電子版】