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攻め勝つサッカー継承 FC琉球 樋口監督就任で会見

来シーズンへ向け意気込む樋口靖洋新監督(中央)と琉球フットボールクラブ株式会社強化部統括の廣崎圭氏(左)、事業部統括の三上昴氏=20日午後、那覇市の県庁

 今季、サッカーJ3で優勝し、来季J2で戦うFC琉球は、新監督に就任する樋口靖洋氏(57)=三重県出身、Y.S.C.C.横浜前監督=の記者会見を20日、那覇市の県庁で開いた。樋口氏はJ1~J3まで全カテゴリーで指揮を執った監督で、天皇杯の優勝経験もある。来季の琉球について「『3―1で勝つサッカー』を継承、発展させる。そして攻め勝つサッカーを目指したい」と力を込めた表情で、強い決意を示した。

 会見にはチームを運営する琉球フットボールクラブ(倉林啓士郎社長)の新たな取締役に就いた強化部統括の廣崎圭氏と事業統括の三上昴氏も同席した。廣崎氏は(1)J1、J2で豊富な指導経験がある(2)3―1で勝つサッカーを継承できる(3)若手選手の成長を促すことができる―ことなどが、監督選任の決め手となったと説明した。

 樋口氏は就任に当たり、「身の引き締まる思いだ。琉球のスタイルは私のサッカー感と大変似ている」と述べた。

 今季対戦した琉球の印象は「ボール持ち、チームとして動かす。勉強になることが多く、琉球の試合は常にチェックしていた」と話した。

 今季チームを支えた指揮官や主将が退団し、サポーターからはJ2への不安の声も上がる中、「そういう目を持たれるのは仕方がない。(やっていけるかという)プレッシャーよりも、3―1で勝つサッカーを継承し、トライできる喜びの方が大きい」と意欲を示した。「今からどんなトレーニングをしようか、考えてわくわくしている」としっかりした言葉で語った。

 J2はJ3より10試合多く年間42試合を行う。豊富な経験から、J2の厳しさを知っている樋口新監督は「プレーの精度が求められる。現状いる戦力を維持し、さらに長丁場に耐えるには新戦力を融合させて、層を厚くすることが必要だ」と話した。「青い空と澄み切った海が大好き。沖縄から愛される、そういうチームを目指したい」と新天地での活躍を誓った。

 樋口氏は2006年からモンテディオ山形(J2)、大宮アルディージャ(J1)、横浜FC(J2)、横浜F・マリノス(J1)、ヴァンフォーレ甲府(同)の監督を歴任した。16年から今季までJ3のY.S.C.C.横浜(J3)を指揮した。横浜F・マリノスで12年に天皇杯3位、13年はリーグ戦2位、天皇杯優勝、ナビスコカップ3位、14年にはACLに出場するなど、豊富な指導経歴を持つ。

 選手としては四日市中央工業高校を卒業後、日産自動車サッカー部(現横浜F・マリノス)でプレーした。85年から日産や横浜F・マリノスの各世代のアカデミーで指導し、99年から2005年には横浜F・マリノスでコーチを務めた。