「空の安全考えて」 米軍部品落下1年 宜野湾で親子集会


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ことりフェスで音楽を楽しむ親子連れら=22日午後、宜野湾市立中央公民館

 【宜野湾】昨年12月の宜野湾市の緑ヶ丘保育園への米軍部品落下から1年が経過したことに合わせ、事故の風化を防ごうと園の保護者らが22日、宜野湾市立中央公民館で音楽とトークのイベント「ことりフェス」を開いた。

 いまだに園上空を米軍機が飛ぶなど、懸念が拭い去れない状況にあることを知ってもらうことが目的。主催した実行委員会メンバーの宮城智子さんは「どこにも同じように危険がある。空の環境をみんなで考えてほしい」と呼び掛けた。

 現在も米軍機が上空を飛ぶ状況について父母らが語り合うリレートークも行われ、空の安全が脅かされているのは同園だけでの問題ではなく、広い地域に及んでいることを発信した。

 ステージには古謝美佐子さんらが出演した。事故直後の対応に追われ、昨年のクリスマスを楽しめなかった園児らを元気づけることもイベントの目的で、家族連れが多く詰め掛け、音楽を楽しんだ。

 神谷武宏園長は「『ヘリはもう飛ばないで』ということは当然の要求なんだということを、楽しみながらのイベントを通じて多くに知ってもらいたい」と話した。