デマ多いまとめサイト　モバイルプリンスの知っとくto得トーク［90］

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ネット上には「まとめサイト」と呼ばれるWebサイトがある。

まとめサイトは匿名掲示板5ちゃんねる（旧2ちゃんねる）を中心とした、ネット上の多数の書き込みの中から、使える書き込みだけを「まとめ」て、コンパクトにしたサイトだ。

ゲームに関する書き込みをまとめた「ゲームまとめサイト」や、日々のニュースについての意見をまとめるサイトも存在する。

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まとめサイトの中でも有名なものは「保守速報」だ。

本来、保守とは自分たちの国や伝統・文化などを愛し、これらを後世にしっかりと残していく政治的な考えだ。

「保守速報」は保守を名乗っているが、実際は中国や韓国、北朝鮮などの東アジアの国に対する批判の書き込みをまとめているサイトだ。

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周辺国の政治批判をするならともかく、人種差別や個人攻撃なども多く、内容は上品とはいえない。

この保守速報に長年、差別的な書き込みをまとめられていたとして、在日朝鮮人の女性が名誉毀損で裁判を起こした。

「朝鮮の工作員」「ゴキブリ」「ババア」「ブサイク」「死ね」などの書き込みを、保守速報が長年にわたって載せていたからだ。

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この裁判で、保守速報側は「あくまでネット上の書き込みをまとめただけで、私に責任はない」と言い逃れをしていた。

しかし、11日に最高裁は保守速報側の敗訴を言い渡し、「まとめた側にも責任はある」とはっきり判決に残した。

多数ある書き込みの中から、差別的な書き込みを抜き取ってまとめ、文字に色をつけて強調していた。この行為はあらたな表現と見なされ、責任が発生するというものだ。

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まとめサイトはネット上の短い書き込みをまとめているので、新聞の記事や長いWeb記事などと比べても正直サクッと読みやすいという特徴がある。

その一方、ネットの間違った内容の書き込みをまとめることがあるので、デマの拡散元にもなりやすい。このサイトが拡散したデマを、新聞が訂正しても広がらず、結局デマの方が定着するなどの問題も発生している。

読みやすいまとめサイトだが、その構造上さまざまな問題点を抱えているので、注意をしないといけないね。