ブーメランに熱中 沖縄市 日本代表から科学学ぶ


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ブーメラン世界チャンピオンの本田健嗣さん(右端)から投げ方を教わる児童たち=16日、沖縄市コザ運動公園内

 【沖縄】スペシャル科学体験プログラム「ブーメランのふしぎ」(沖縄市教育委員会、沖縄こどもの国主催)が16日、沖縄市コザ運動公園内で開かれた。競技ブーメランの現役日本代表を務める本田健嗣選手と武富治樹選手のほか、元日本代表で、現在はJAXA(宇宙航空研究開発機構)でロケット開発に携わる飯塚宣行さんを講師に、ブーメランが戻ってくる原理や翼の秘密などの原理を学び、楽しみながら科学に触れた。

 科学する目と心、論理的思考を養うことなどを目的に開催された。市のこども科学力育成事業の一環で、市内小学校の50人余が参加した。
 講師を務めた3人は、それぞれブーメラン競技種目の日本記録保持者。講師のデモンストレーションでは、繰り出される妙技に会場から歓声が上がった。
 プログラムのうち、柔らかい材質のソフトブーメランを使い、1分間で何回キャッチすることができるかの競技もあった。投げ方や力の入れ具合で飛び方が異なるブーメランの魅力に、参加した児童、保護者らは夢中になって練習していた。
 練習時間に連続キャッチを成功させた上間遼人君(10)=美東小4年=は「競技用ブーメランは紙素材のものより、飛ばし方が少し難しい」と話しながらも、見る見る上達していた。キャッチに手こずっていた宮良櫻さん(9)=諸見小3年=は「真っすぐ前に飛ばしたら戻ってくる。競技では頑張る」と、練習に熱が入っていた。