中学硬式野球の第17回ボーイズリーグ沖縄大会(主催・日本少年野球連盟沖縄県支部、共催・琉球新報社)の最終日は23日、読谷村の読谷平和の森球場であり、決勝はうるま東ボーイズが宇佐ボーイズ(中九州支部、大分県)に5―6で惜敗し、準優勝だった。うるま東ボーイズは序盤に4失点したものの、四回以降、連打や仲本海のソロホームランなどで追い上げた。あと一歩のところまで迫ったが、わずかに及ばなかった。
◇ミス挽回 粘り見せる/うるま東ボーイズ
決勝、うるま東ボーイズの粘りが光った。序盤に守備のミスで4失点する悪い流れを中盤以降、打線がつながり、1点差まで詰め寄る。逆転はならなかったが大野倫監督は「最後まで諦めなかったのは良かった」と選手たちをねぎらった。
22日は完封した佐渡山亮介が先制直後の一回裏、3四球するなどした上に、味方のエラーも重なり、序盤でリードを許した。川端南海斗主将は「準決勝の後で立ち上がりは(全体的に)集中力がなかった」と守備の乱れを悔やんだ。
それでもチームは打線で奮闘した。四回、川端が2点適時打で勢いを付け、六回は2死から、仲本海が内角のスライダーを芯で捉え本塁打を放った。
2点を追う最終の七回、先頭打者の川端は「ここからだ」と気合十分だった。四球で出塁すると拳を握りしめ仲間に叫び声を上げチームに喝を入れた。その後、1死満塁となり、代打の仲西世宇の犠飛で1点差に迫る。長打で逆転の好機だったが、4番・玉榮大椰が打ち取られ、勝負が決した。
来年5月の全国大会への派遣が懸かる県大会に向け、大野監督は「基本のキャッチボールで守備の課題を克服する」と気持ちを切り替えた。
(古川峻)