八重瀬町合併から13年… 「東風平・具志頭」初の合同成人式開催へ 新成人が企画


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 【八重瀬】沖縄県八重瀬町は、旧東風平町と旧具志頭村の合併から13年になる2019年に、初の合同成人式を結婚式場「アイウェディング八重瀬」で開催する。合併後も東風平地区と具志頭地区で成人式が開かれ、合同開催が懸案事項だった。東風平中と具志頭中の出身者約20人が今年5月に実行委員会を結成し、月1回の委員会の他、両地区での幹事会を重ね、準備を進めてきた。実行委員会は「平成最後に初の合同開催。めっちゃ楽しみ」と1月13日の式典を心待ちにしている。

 合同開催のきっかけは、アイウェディング八重瀬(瀬長兼三社長)のスタッフの一言だった。大城俊一副社長(50)によると、具志頭地区の成人式に出席したスタッフが「会場の具志頭農村環境改善センターは古く、アイウェディングで式ができればもっと思い出になるのに」と語ったという。

 東風平地区の会場の町中央公民館も老朽化が進む。大城副社長は「建設には町や区長らに協力してもらった。思い出に残る式典にしてほしい」と地域貢献の一環として合同開催を具志頭地区に提案し、実行委員会の結成につながった。

 最後の実行委員会がアイウェディング八重瀬で10日に開かれ、プログラムや会場内の配置などを最終確認した。諸見里勲教育長も訪れ「懸案だった合同の成人式だ。記念に残る式にしてほしい」と激励した。

 具志頭地区総幹事の志喜屋友之さん(19)=久米商船勤務=は「式典を短くし、みんなとの交流時間を長く取った」とプログラムで工夫した点を説明する。

 東風平地区副総幹事の安谷屋翔吾さん(20)=沖国大2年=は「迷惑を掛けないように楽しみたい」と笑顔を見せた。

旧東風平町と旧具志頭村の初の合同成人式に向けて意気込む実行委員会のメンバー=10日、八重瀬町東風平のアイウェディング八重瀬