沖縄3区補選、島尻氏、屋良氏一騎打ちへ  与野党の全面対決に


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(左から)島尻安伊子氏、屋良朝博氏

 来年4月21日投開票の衆院沖縄3区補欠選挙に向け、自由党沖縄県連から出馬要請を受けていたフリージャーナリストで新人の屋良朝博氏(56)は28日、沖縄市の同県連3区総支部事務所で國仲昌二県連代表らと面談し、要請を受諾した。屋良氏は、記者団に「普天間、辺野古問題で混乱を極める中、玉城県政が目指す沖縄づくりに、私がやってきたことを生かすチャンスがあるなら懸けてみたい」と出馬する意思を表明した。

 29日に沖縄市内のホテルで会見を開き、正式に出馬を表明する。

 選挙戦では無所属で出馬し、当選した場合は自由党に所属する考えを示した。選挙戦の争点については辺野古新基地建設の是非を掲げた。自由党県連の國仲代表は受諾に感謝した上で「『オール沖縄』候補として応援してもらえる人物だと考え、自信を持って選考した」と述べた。県連はこの日、与党各党に選挙協力を呼び掛けた。

 3区補選を巡っては、自民党県連が元沖縄北方担当相で内閣府大臣補佐官の島尻安伊子氏(53)の擁立を決めており、3区補選は島尻氏と屋良氏による事実上の一騎打ちとなる公算が大きい。