旅の医療保険、レンタカーと一緒に 大同火災とOTS、訪日客想定 


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
(左から)大同火災海上保険の与儀達樹社長、沖縄ツーリストの東良和会長=28日、豊見城市のOTSレンタカー臨空豊崎営業所

 沖縄ツーリスト(那覇市、OTS、東良和会長)のレンタカー事業「OTSレンタカー」と大同火災海上保険(那覇市、与儀達樹社長)は28日、従来のレンタカー損害補償に付加する形で、病気やけがの治療費も補償する外国人旅行者向けの保険を2019年1月1日から提供すると発表した。利用者の多いレンタカーの補償にまとめることで保険に入りやすくなり、旅行者の利便性が高まりそうだ。

 保険料はレンタカー1台ごとに設定されており、1台分の保険料で最大10人まで補償される。1台ごとに保険料を設定する海外旅行保険は全国初という。

 保険名は「One Two Support訪日旅行保険」で、補償されるのは傷害、疾病の治療費、移送費用等。付帯サービスで医療機関の手配、治療費のキャッシュレス、電話同時通訳などがあり、大同火災が提携する6言語対応の専用コールセンターが24時間受け付ける。OTSがレンタカー利用者に提供する補償「VIPプレミアム」に特典として付加する。

 費用は72時間で6480円。台風発生時は交通機関が欠航した場合に最大48時間代金が無料になる利用延長なども付いている。

 外国人旅行者は旅行保険への加入率が低く、旅行中の医療費が高額となる問題がある。与儀社長は「地元の保険会社として何かできないかと思っていた」と喜んだ。東会長は「全国に一石を投じて日本の外国人旅行を次のステージにいざなう」と意気込んだ。