〝猪(ちょ)〟~いい 亥年(いどし)に 沖縄こどもの国、2匹人気


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飼育員の小林飛文さんに見守られ成長するリュウキュウイノシシのおみね=28日午後、沖縄市胡屋の沖縄こどもの国(田中芳撮影)

 2019年の干支(えと)は亥(い)年。沖縄こどもの国(沖縄市)にいるリュウキュウイノシシ、雄の「いのっち」と雌の「おみね」は、鼻をひくひくさせ来場者を待つ。体は大きいが、目は小さく愛くるしい。

 飼育員が植物や芋などおやつが入ったバケツを持って現れると、2匹は犬と同程度の嗅覚で食べ物の在りかを嗅ぎ分けて近寄り、おやつを鼻で転がしておいしそうに食べていた。

 リュウキュウイノシシは奄美諸島から沖縄本島、石垣島、西表島にかけて生息している固有種で、本州に分布するニホンイノシシより体が小さいのが特徴だ。

 平均寿命は10歳とされ、15歳のいのっちは人間でいうと70歳前後の年齢だ。

 2匹は1日に2~3回、木の実や植物などを計800グラム食べる。

 飼育員の小林飛文さん(22)によると、いのっちはマイペースで、おみねは人なつっこいという。鼻を使って器用に何でもするため来園した際は「鼻を見てほしい」と話した。

 沖縄こどもの国では12月22日~1月31日、干支展が開かれており、イノシシのことが学べる。2日は、干支の引き継ぎ式がある。