2019年の干支(えと)は亥(い)年。沖縄こどもの国(沖縄市)にいるリュウキュウイノシシ、雄の「いのっち」と雌の「おみね」は、鼻をひくひくさせ来場者を待つ。体は大きいが、目は小さく愛くるしい。
飼育員が植物や芋などおやつが入ったバケツを持って現れると、2匹は犬と同程度の嗅覚で食べ物の在りかを嗅ぎ分けて近寄り、おやつを鼻で転がしておいしそうに食べていた。
リュウキュウイノシシは奄美諸島から沖縄本島、石垣島、西表島にかけて生息している固有種で、本州に分布するニホンイノシシより体が小さいのが特徴だ。
平均寿命は10歳とされ、15歳のいのっちは人間でいうと70歳前後の年齢だ。
2匹は1日に2~3回、木の実や植物などを計800グラム食べる。
飼育員の小林飛文さん(22)によると、いのっちはマイペースで、おみねは人なつっこいという。鼻を使って器用に何でもするため来園した際は「鼻を見てほしい」と話した。
沖縄こどもの国では12月22日~1月31日、干支展が開かれており、イノシシのことが学べる。2日は、干支の引き継ぎ式がある。