大学教授から米軍関係者まで… 沖縄の「高江洲一座」って?


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てだこまつりに出店した高江洲義継さん(後列左から4人目)ら高江洲一座のメンバー=浦添市のANA SPORTS PARK浦添

 【浦添】沖縄県浦添市内の若手経営者ら約25人が祭りなどのイベントに出店し、収益を子どもたちのために寄付する活動を始めている。発起人は飲食店経営の高江洲義継さん(43)=北谷町出身。自身の飲食店で非行に走りそうな地元の子どもらを受け入れ、食事も振る舞うという高江洲さん。「出店を楽しみながら子どもたちを支援することができたら」と笑みを見せる。

 集まりの名称は「高江洲一座」。高江洲さんの呼び掛けで今年9月に7人で活動を開始し、現在は大学教授や米軍関係者などさまざまな職種の25人ほどが仲間に加わった。これまで、昨年10月にANA SPORTS PARK浦添で開催されたてだこまつり、11月に浦西中学校で開催されたバリアフリーオリンピックに出店し、焼きそばなどを販売した収益を主催者や支援団体などに寄付してきた。

収益から10万円を大城喜江子さん(右)に手渡す高江洲義継さん=浦添市

 12月18日には浦添市の森の子児童センターに同センター館長を務める社団法人「まちづくりうらそえ」の大城喜江子代表理事を訪れ、てだこまつり出店の収益から10万円を寄付した。

 大城代表理事は「母子生活支援施設に入所する親子の離島旅行を計画しており、有効に活用したい」と感謝した。

 高江洲さんは未成年者が夜型社会に慣れてしまわないよう、経営する飲食店では「午後8時以降の子どもの入店は禁止」を掲げる。高江洲さんは「知人に出店での支援を持ちかけたらみんな快諾してくれた。これからも楽しみながら子どもたちを支援できる取り組みができたら」と話した。