
県や芸能団体などでつくる「組踊上演300周年記念事業実行委員会」の第1弾共催事業「2019年新春組踊大公演」(主催・伝統組踊保存会)が5日、浦添市の国立劇場おきなわであった。組踊は玉城朝薫によって作られ、1719年に宮廷芸能「御冠船踊(うかんしんうどぅい)」で初めて上演されてから、ことしで300周年を迎える。大公演では組踊「護佐丸敵討(二童敵討)」と組踊「花売の縁」が上演され、周年イヤーの幕開けを飾った。
1719年の「御冠船踊」でも演じられた組踊「護佐丸敵討」は、護佐丸の遺児である鶴松と亀千代が父の敵であるあまおへ(阿麻和利)を討つ物語。ベテランの円熟した技芸と、中堅と若手の息の合った演技が舞台を盛り上げた。
伝統組踊保存会の眞境名正憲会長は「組踊だけでなく沖縄の芸術、文化を世界中の人に知ってもらう年にしたい」と意気込みを語った。