兼城君、将棋で全国3位 小学生倉敷王将戦 沖縄県勢過去最高


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倉敷王将戦の高学年の部で全国3位に輝いた兼城昌瑛君

 小学生の将棋日本一を決める「大山名人杯争奪第17回全国小学生倉敷王将戦」(倉敷市、日本将棋連盟など主催)が5日、岡山県倉敷市の倉敷市芸文館で開催され、高学年の部に県代表として出場した那覇市立与儀小学校4年の兼城昌瑛君(10)が県勢過去最高の3位に輝いた。

 大会には各都道府県を代表して高学年64人、低学年64人の計128人が出場した。兼城君は予選リーグを3戦全勝で勝ち抜き、決勝トーナメントに進出した。準々決勝も勝利したが、準決勝では古林正義君(長野市立通明小5年)に惜しくも敗れた。兼城君に勝った古林君は決勝で勝ち、優勝した。

 兼城君は「絶好調だった。全国の強い人たちがいっぱいいる中で勝てて良かった」と喜びに声を弾ませた。準決勝も前半は優勢に進めていたが「終盤で欲張って指した手によって逆転された。優勝を目指していたので、悔しい」と振り返った。

 4歳で将棋を始めた。自宅で両親が対局していたのを見て興味を持った。宜野湾市の豊田塾宜野湾将棋道場(照屋彰代表)に週2回通い、切磋琢磨(せっさたくま)する中で力を付けてきた。自宅でも棋譜並べや詰め将棋などで腕を磨く。昨年の倉敷王将戦では低学年の部でベスト8に入った。

 兼城君は今後の目標について「来年は優勝したい。(将来は)プロ棋士になりたい」と力強く語った。

 全国の強豪が集う同大会には、将棋界の最年少記録を次々に塗り替えているプロ棋士の藤井聡太さんも2011年の第10回大会で低学年の部に出場し、優勝している。