琉球古典音楽の野村流4団体でつくる野村流合同協議会(勝連繁雄会長)は6日、第15回新春野村流合同大演奏会を沖縄県北谷町の北谷ドームで開催した。野村流4団体と箏曲2団体の会員ら約1600人による斉唱「かぎやで風節」で幕を開け、歌三線、笛、箏の音曲を高らかに響かせた。
演奏会は琉球古典音楽野村流音楽協会、同野村流保存会、同野村流伝統音楽協会、同野村流松村統絃会の野村流4団体と琉球箏曲興陽会、琉球箏曲保存会の箏曲2団体が主催した。
参加者は斉唱や舞踊、独唱を通して、30曲以上の琉球古典音楽を会場一体となって楽しんだ。
勝連会長は「歌三線は心を一つにし、個々人の喜びや悲しみを表現してくれる。そして、人生で最も大切な安らぎを与えてくれる。今日は琉球古典音楽の素晴らしさ、意義を感じながら心を豊かにして帰りましょう」とあいさつした。
祖母の美代子さんに誘われて初めて参加した宮良美紅さん(10)=中の町小5年=は「自分以外の人の歌を聞き、声出しの高さなど歌の勉強にもなった」と話した。