安里繁信氏、参院選に出馬意向 沖縄選挙区、自民県議ら推薦


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安里繁信氏

 企業グループ、シンバホールディングス(沖縄県浦添市)の会長を務める安里繁信氏(49)が、夏の参院選沖縄選挙区に立候補する意向を固めたことが10日、分かった。安里氏を支持する自民党所属県議らが11日に、自民党県連の候補者選考委員会に連名による推薦書を提出する。12日まで候補者を公募している自民党県連では、安里氏の参院選擁立を水面下で模索する動きも昨年末からあり、今後の選考は安里氏を軸に進む見通しだ。

 参院選沖縄選挙区は、社大党が琉大教授の高良鉄美氏(64)をオール沖縄陣営の統一候補として擁立を決めている。現職の糸数慶子氏(71)は10日、記者会見で立候補を断念することを正式に表明した。

 県連関係者によるとこれまで自民側からの出馬の打診に、安里氏は3年後の知事選を理由に固辞していた。だが、支援者から出馬を求める声があり、立候補の意向を固めた。安里氏周辺によると「自民党が擁立すれば出馬する」と語っているという。

 自民党内には知事選に出馬した佐喜真淳氏(54)の国政進出を推す声もあるが、佐喜真氏の周辺では知事選から間もなく全県選挙に挑戦するのは難しいとの見方が多く、参院選は安里氏が軸となる公算が大きい。