【石垣】JA石垣牛枝肉の初競りが11日、沖縄県石垣市の八重山食肉センターで開かれた。14頭が競りにかけられ、1キロ当たりの平均価格は昨年(14頭)を418円下回る2761円だった。最高値は3500円。
等級格付けで「A5」3頭、「A4」9頭、「B4」2頭が競りに出された。島内外の12業者が参加した。最安値は2400円だった。
JAおきなわ八重山地区畜産振興センターによると、2018年の石垣牛の販売頭数は前年比2.2%減の754頭、販売金額(税込み)は0.8%減の10億1571万円だった。
初競りで最高値を付けたJA石垣牛肥育部会の比嘉豊会長は「18年は肥育部会が日本農業賞特別賞を受けるなど素晴らしい一年だった」と振り返った。
その上で「19年はTPP発効や素牛価格の下落もあり厳しい状況になると思うので、生産コストの見直しを進めたい。需要を満たすために、生産頭数を現在の780頭程度から千頭に増頭する足がかりもつくりたい」と話した。