【中国時報】日本から旧友捜し 新北の警察署協力、発見


社会
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 昨年12月末、68歳の日本人男性の大田さんが妻子を連れて、新北市海山警察署に助けを求めた。台湾の古い友人である陳さんと、30年以上も連絡が取れないという。どうにかして、陳さんと連絡を取りたいと切望する大田さんは、慎重に1枚の古びたメモ用紙を取り出した。そこには陳さんがかつて住んでいた東京都板橋区の住所が書かれていた。

 警察はこの「人捜し」の任務を引き受けることにした。調べてみると、陳さんは80歳を過ぎており、すでに亡くなっていることが分かった。陳さんの子どもに連絡を取り、奥さんの同意を得て大田夫妻との対面が実現した。80歳余の奥さんは、懸命に記憶をたどるも、時として思い出せないこともあった。それでも、大田夫妻はとてもうれしそうで、感慨深い様子だった。大田さんは通訳を通じ、警察に感謝の意を述べた。