温泉施設、来秋開業 米軍ギンバル跡地 2社が整備、運営


この記事を書いた人 大森 茂夫

 【金武】2011年に返還された沖縄県金武町米軍ギンバル訓練場跡地で、金武町が整備を進める温泉宿泊施設の開業が20年秋になることが15日までに分かった。医療機関開業経営支援コンサルティングや不動産業を手掛けるアイロムPM(東京都、見波徹社長)が施設を整備し、ホテル業のレンブランドホールディングス(神奈川県、小巻公平社長)が運営を担う。

 金武町は18年9月に事業用定期借地権設定契約を両社と交わした。町有地を30年間貸し付け、当初10年間は無償提供する。町は約100人の雇用を見込む。

 金武町によると、温泉は町が14年3月から掘削作業を進め、15年に掘り当てた。150メートルの深さから34度の温泉が毎分400リットル湧き出ている。宿泊施設は、19年7月の着工を予定しており、敷地面積が1万2762平方メートル。地上7階建てのうち2~5階が客室(120室)、最上階に温泉を整備する。年間7万7千人の宿泊利用と13万人の温泉利用を見込む。

 ギンバル訓練場跡地を巡り、金武町は「健康医療ツーリズム」拠点化を目指して整備を進めている。