「なぜ県民同士がいさかいをしなければならないのか…」 辺野古新基地建設に反対する91歳の思い


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
「海を殺すな」などと声を上げ、土砂を運搬する車両に抗議する市民ら=16日、名護市安和

 【辺野古問題取材班】政府が土砂を運搬船に積み込むために使用する名護市安和の琉球セメント桟橋に16日、名護市辺野古の新基地建設に反対する市民ら約80人が集まった。市民らは「もう基地はいらない」などと書かれたカードを持ち、土砂を運搬する車両を桟橋内に入れまいと抗議した。

 通常は午前11時前後に約260台の運搬車両が桟橋内に土砂を運び込むが、きょう午前11時ごろまでに確認されたのは169台だった。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「人が集まればここまでできる。やったぞ」と声を上げた。

 宜野湾市から訪れた横田チヨ子さん(91)は、機動隊と市民を見て「なぜ県民同士がいさかいをしなければならないのか。悲しい」と涙を流し、「足腰が立つうちはここへ来て反対を訴えたい」と語った。【琉球新報電子版】