事業拡大、北中城村が後押し イオンモール沖縄ライカムに販売ワゴン


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北中城村が貸し出すワゴンで商品を販売する「テール」の山口綾子社長ら=9日、北中城村のイオンモール沖縄ライカム

 【北中城】沖縄県北中城村は、村内の事業者の新規開業や販路拡大などを支援する「チャレンジショップ」に取り組んでいる。同村にある大型ショッピングモール、イオンモール沖縄ライカム内のワゴンを借り、村内の事業者に出店の場を提供している。施設を訪れる幅広い客層へ地元事業所の魅力をPRし、それぞれの店舗への集客を促すことなどが狙いだ。

 村はワゴン1台を3カ月間賃貸し、村商工会と観光協会の会員向けに出店の機会を設けている。事業所ごとに1カ月間、同モール内で午前10時から8時間以上開店することを条件に公募した。12月18日から3月17日まで、3店舗が出店する。村企画振興課の棚原昌也地域振興係長は「売り上げというより、(店舗を)知るきっかけにしてもらい、店舗へ来店を促す仕組みや事業所が気軽に出店する機会としたい」と話す。

 12月18日から1月17日まで出店しているのは、村和仁屋で植物や雑貨を販売する「Terre(テール)」(株式会社Y’s、山口綾子社長)だ。山口社長は「モール内での出店期間中は、どこに店舗があるかの問い合わせも多い」と効果を実感している。店舗は20代後半から30代後半の顧客が多いが、モール内では年配の客も多く足を止めるという。

 9日、家族でイオンモールを訪れた稲福瑠奈さん(29)=沖縄市=は、チャレンジショップに立ち寄った。「いつもと違うお店があると思って立ち止まった。植物や雑貨の色使いが目を引いた。知らないお店だったけど、知るきっかけになった」と話した。

 18日~2月17日はエイサー柄Tシャツを販売する「トミハチ」(村安谷屋)が、2月18日~3月17日は有機栽培のコーヒーなどを取り扱う「安座間珈琲」(村仲順)が出店する予定。