社会

盲導犬リーチ 有終の美 全盲の金城さん8年支え 第40回海洋博トリム

金城美千代さんを8年にわたり支える盲導犬の「リーチ」

 【本部】20日に開催された第40回海洋博公園全国トリムマラソン大会(主催・国営沖縄記念公園事務所、同大会実行委員会、共催・本部町、沖縄美ら島財団、琉球新報社)。出場者は親子孫の3世代や友人、同級生らと手をつないだり、盲導犬と共に走ったり、それぞれのペースでゴールを目指した。雨が降る中でも、会場には晴れ晴れとした笑顔があふれた。40回目を記念し、大会の歩みを振り返る特別展示もあった。

 全盲の金城美千代さん(55)=伊江村=の生活を支える盲導犬の「リーチ」にとって、今大会が最後の大会となった。今年6月で10歳を迎えることから、盲導犬を引退する。金城さんは「リーチは大切な家族の一員。私がマラソン大会に出場するきっかけをくれた。感謝の気持ちでいっぱいだ」と思いを語った。

 リーチが金城さんの元にやってきたのは約8年前。30歳の時に網膜剥離で全盲となった金城さんの生活を支えている。一人では不安だった散歩も「リーチと一緒なら安心で、楽しく生活ができるようになった」と笑う。徐々に外出する機会も増え、2012年に初めて同大会に挑んだ。参加を機に、リーチとの絆も深まっていった。

 8度目となる今大会も、リーチは時折、金城さんを振り返りながらゆっくりと進み、息を合わせて3・5キロを歩ききった。金城さんは「8年前も今日のような雨の中での初出場だった。初めて一緒に歩いた記憶をたどりながら楽しめた」と振り返った。

 リーチは優しく笑う金城さんの隣にそっと腰を下ろした。