【中国時報】台湾人に教員資格 中国 試験受験、可能に


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 中国のニュースサイト「中国新聞網」が10日に報道したところによると、中国政府教育部(文科省)が、台湾と香港出身者が中国で教員資格試験を受験することを許可し、合格すれば中国人と同様に小中学校で教えることを認めると発表した。すでに台湾などの教員資格を持っている場合、学歴など中国の教員資格の基準を満たしていれば、小中学校以外で教えることも許可するとしている。

 受験資格は、留学生を含む中国居住者で、5年間の居留資格を有している者。中国の憲法を順守するほか、中国共産党を支持することも求められる。合格すれば、中国国内の小中学校で科目の制限なく教えることができるようになる。すでに教員資格を持っている者に関しては、小中学校に限らず、幼稚園から高校までの教員資格や専門学校での実習指導資格を申請できるようになる。

 中国政府は昨年2月、台湾人が中国で就ける職種に関する大幅な緩和策を打ち出した。福建省厦門市では全国に先がけ昨年4月から、幼稚園と高校の音楽、体育、美術に限り台湾人教員による短期の指導を許可、現在も台湾人教員による指導が続けられている。