六つの島 海越え結ぶ 竹富で海洋シンポ


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スクリーン越しに実施された小中学生クイズ選手権で解答番号の札を上げる竹富小中学校の児童・生徒=20日、竹富町竹富島の竹富島まちなみ館

 【竹富】16の有人・無人島で構成する沖縄県竹富町は20日、ビデオ会議システムで石垣市内にある町役場と町内6島7カ所を結び、「隔ての海を結びの海に」をテーマにした町海洋シンポジウムを開催した。各島の町民が参加し、海洋自治体としての今後の在り方を探った。

 各会場の島民が自由参加した島の未来を考える討論会では、それぞれの島の特徴や課題などを踏まえた意見を出し合った上で、海と共に生きるための地域や個人の行動の指針となる町海洋行動宣言づくりに、参加者全員で取り組んだ。

 シンポジウムでは多彩な企画が催され、有識者による町海洋基本計画の概要などについての基調講演のほか、いきいき百歳体操、小中学生クイズ選手権も実施された。

 西大舛高旬町長は「島にいながら、さまざまな教育を受けられるようになった。島にいるから健康に過ごすことができ、島の未来を考えることができる。つながることによる島の未来や可能性を、島を越えて語り合ってもらいたい」とあいさつした。