OISTと琉球新報社が科学技術分野での人材育成連携 ノーベル賞・山中伸弥氏の講演も


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科学技術分野での次世代育成事業で連携を確認し、握手を交わす(左から)OISTのピーター・グルース学長と琉球新報社の玻名城泰山社長=23日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学

 琉球新報社は創刊125年を記念して沖縄科学技術大学院大学(OIST)と科学技術分野での次世代育成事業で連携を始める。23日、沖縄県恩納村の同大でピーター・グルース学長と玻名城泰山社長が面談し、科学技術に基づく新しい産業育成につながる、次世代を育成する事業の推進を確認し合った。

 事業では、OISTの研究実績と新報の発信力を生かして、沖縄社会に最先端科学の知を広め、次世代を担う若者を育成する。3月25日には、京都大学iPS細胞研究所所長でノーベル医学生理学賞を受けた山中伸弥氏を招いた講演会「iPS細胞が開く新しい医学~科学者を目指す君たちへ」を那覇市の琉球新報ホールで開く。面談で玻名城社長は今後の沖縄社会について「確かな技術に基づく産業基盤が不可欠」とし、それらを担う人材育成の重要性を指摘した。グルース学長は「OISTは世界屈指の研究成果を上げている。最新の科学の世界で何が起きているかを広く発信してほしい」と語った。