
【名護】沖縄県名護市各種団体女性代表ネットワーク協議会(女性ネット)は22日、名護中央公民館で思春期保健相談士の徳永桂子さんを講師に招き、男女共同参画講演会を開いた。徳永さんは「すべての子どもに温かい居場所を~性の多様性について学ぼう」と題して、性教育や性の多様性について講演した。
徳永さんはクイズを交えたり、会場に質問したりしながら性の多様性について話した。イクメンや女性裁判官、男性保育士といったように、男女雇用機会均等法制定後も男女のイメージによる職業が依然として定着している現状を指摘した。
徳永さんはもともとトラック運転手をしており「ドライバーをしている時、女性運転手は珍しいということでよく見られた」と振り返った。その上で「『こうでなければならない』という大きな枠組みがあって、それで苦しむ子どもたちは多い」と問題提起した。講演会には、子どもを持つ親世代の約40人が訪れた。
徳永さんは、自民党の杉田水脈衆院議員が同性カップルを念頭に「生産性がない」と月刊誌に寄稿した問題などにも触れた。「何げない一言が、知らないところで誰かを傷つけているかもしれない。社会にはさまざまな子どもや大人がいる。今日をきっかけに思い込みがないかを点検してほしい」と呼び掛けた。