玉城知事「積極的に投票に参加してほしい」 県民投票全県実施を受け期待


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県民投票が「3択」で全県実施されることが決まったことを受け、会見し「積極的に投票に参加してほしい」と述べる玉城デニー沖縄県知事=25日夕、県庁

 辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票の3択の選択肢への改正に県議会の全会派が一致したことを受け、玉城デニー知事は25日午後5時40分から県庁で記者会見し、「辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票条例」の改正案をまとめ、29日に招集する県議会臨時議会に提案することを発表した。

 現行の選択肢である「賛成」「反対」に「どちらでもない」を加えた3択とする改正内容で、玉城知事は県民に向けて「今回の改正の趣旨を御理解いただき、積極的に投票に参加して自身の意思を示してほしい」と呼び掛けた。

 会見に同席した謝花喜一郎副知事は、3択への条例改正を受けて投票に参加する見通しとなった沖縄、うるま、宜野湾、宮古島、石垣の5市についても投票準備は間に合うとの見方から、2月24日の全県一斉実施は可能という見解を示した。

 玉城知事は「住んでいる地域によって投票の機会が失われることがないよう、全ての市町村で県民投票が行うことができるよう当該自治体に働き掛けてきた」と述べた上で、「全市町村での実施に向け事態が進展しない状況下で、多くの市民から全市町村での事務実施を求める声が高まり、条例制定請求者から条例改正に柔軟に対処するという声明が発表された。これを受け、3択への条例改正について与党会派に協力をお願いした」と条例改正に至った経緯を説明した。【琉球新報電子版】