中日・又吉「応援して」 プロ野球沖縄キャンプ来月1日スタート


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キャンプに向けて意気込む中日の又吉克樹投手(右から5人目)ら=25日、那覇市泉崎の県庁前県民広場

 プロ野球の沖縄春季キャンプが各地で2月1日に始まるのを前に、受け入れ自治体の協力会や県の関係者らが一堂に会したキャンプ開幕宣言イベントを25日、那覇市の県民広場で行った。県出身の中日ドラゴンズ、又吉克樹投手も参加した。出身地の浦添市でキャンプするヤクルトスワローズの選手らを見てプロ野球を目指したという又吉投手は「選手が歩いているのも近くで見える。体の大きさを見るだけでもすごい経験だ」とキャンプの楽しみ方を指南した。イベントでは各協力会のキャンプ地情報の紹介などもあり、日韓16球団が参加していよいよ始まる沖縄キャンプへ関係者らが気勢を上げた。

 広島、ヤクルト、巨人、DeNA、中日、阪神、日本ハム、楽天、ロッテの国内9球団と、SKワイバーンズなど韓国7球団の計16球団が2月1日から3月9日まで各地でキャンプする。

 りゅうぎん総合研究所が調査した18年沖縄キャンプの経済効果は、前年比12・1%増の122億8千万円、延べ観客数は前年比8%増の37万7千人。

 玉城デニー知事の主催者あいさつを代読した山城貴子・県文化スポーツ統括監は「あと1週間と迫った。各地が毎年ファンでにぎわうのは、地域を挙げて支えてくれる尽力のたまもので、心から感謝したい」と受け入れ地の協力に謝意を示し、開幕を宣言した。のぼりを持った各地の協力隊や又吉投手、司会のこきざみインディアンらとキャンプの成功を誓った。

 沖縄をイメージしたという青地にシーサーを刻んだ今季のグラブを手に、「ヤクルトが浦添でキャンプをしていなかったら、野球はやっていなかった」と語る又吉投手。「野球がこんなに身近にある県は、ほかにはない。30人近い沖縄のプロ野球選手がおり、温かく応援してください」と呼び掛けた。

 県はウェブサイト「ベースボールキャンプin沖縄2019」での情報発信のほか、キャンプの攻略ガイドブックを10万部印刷し、各地のコンビニエンスストアや空港などで配布し、球団やご当地情報を広く伝えていく。

 オープン戦は2月23、24の両日行う。23日午後1時から中日―DeNA(北谷公園野球場)、巨人―楽天(沖縄セルラースタジアム那覇)、ヤクルト―阪神(ANA BALL PARK浦添)、24日午後1時から中日―阪神(北谷)、DeNA―広島(アトムホームスタジアム宜野湾)、巨人―日本ハム(セルラー)、ヤクルト―楽天(浦添)がある。

【県関係選手動向】

 各球団の県関係選手の春季キャンプの動向は次の通り。(25日現在)
▽西武 多和田真三郎(1軍)、山川穂高(1軍)、國場翼(2軍)、平良海馬(2軍)、與座海人(2軍)
▽ソフトバンク 未発表 東浜巨、嘉弥真新也、島袋洋奨、砂川リチャード
▽日本ハム 上原健太(1軍)
▽オリックス 比嘉幹貴(1軍)、大城滉二(1軍)、宜保翔(2軍)、比屋根彰人(2軍)
▽ロッテ 未発表 大嶺祐太、伊志嶺翔大
▽楽天 島井寛仁(2軍)
▽ヤクルト 屋宜照悟(2軍)、ジュリアス(2軍)
▽巨人 宮國椋丞(2軍)、大城卓三(2軍)、與那原大剛(3軍)、比嘉賢伸(3軍)
▽DeNA 未発表 平良拳太郎、嶺井博希、神里和毅、宮城滝太
▽中日 又吉克樹(1軍)