目指すは初の全国 フットサル沖縄県選抜 きょう九州大会


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九州予選突破を目指す沖縄県選抜チーム=24日、豊見城市民体育館

 フットサルのトリムカップ第11回全国女子選抜大会九州地区予選が26、27の両日、熊本県の大矢野総合体育館で開催される。各県の選抜チームが出場する大会で、沖縄選抜は県フットサルリーグの6チームから選出された18~45歳の9人でチームを構成。これまで突破していない予選リーグを越えて、全国大会の出場権獲得となる頂点を目指す。

 選抜チームはこれまで10回以上九州大会に挑戦するも、予選リーグの突破はまだない。九州の各チームは互いの地域を行き来し練習試合を実施、試合経験の豊富な選手がそろう。沖縄の場合は県外遠征では遠征費の捻出が難しく、県外チームとの練習機会が限られる。技術や戦術面に対応する力が課題となっている。

 チーム力向上を目指し、練習の中心だった技術面などの強化に加え、本年度からフィジカルトレーニングを積極的に取り入れた。トレーナーを招集し、体幹強化だけではなく、体の使い方などを基礎から学び直した。糸数温子監督は「シュートの威力はもちろん、守備への戻りも早くなった」と変化を語る。

 格上の相手に対し、沖縄は守備からの速攻で得点を狙う。エースの安谷屋さやかは「守備で粘って速攻、そしてセットプレーで得点を狙っていきたい」と意気込む。

 練習内容も大きく変えた。目的には若手選手の育成の土台づくりもある。今回も初出場選手が4人いるなど、選手の入れ替えも行っている。大会の結果にもこだわるが、糸数監督は「幅広い世代の選手が協力しながら学ぶチームにしたい」と語り、「もちろん予選リーグ、九州突破は目指していますよ」と県勢初の快挙に挑む。