プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区)は26日、愛知県のウィングアリーナ刈谷でシーホース三河と今季第34戦を行い、77―73で競り勝った。通算成績は24勝10敗。
前半は三河のエースとゴール下に強いベテランの外国人選手をうまく抑える守備でリズムを抑えると、橋本竜馬の激しい守備、石崎巧の3点弾でキングスが先行した。第4Qは得意のピック&ロールと並里成の個人技やアシストが得点につながり、難敵の三河を抑えきった。
県出身の三河の狩俣昌也(狩俣中―興南高―国際武道大出)は約13分出場し、無得点だった。
キングスの次戦は27日、同アリーナで三河とアウェー2戦目を行う。
(ウィングアリーナ刈谷、2843人)
キングス 24勝10敗
77―73(15―14,17―16,26―18,19―25)
三河 17勝17敗
◆挑戦者の精神 出す
佐々宜央HC(キングス)の話 23日にホームで負けて守りに入っているメンタリティーだった。アウェーで守らずに、挑戦者の気持ちを選手が出してくれた。うれしく思う。
◆果敢な攻守 主導権譲らず
公式戦は2勝8敗と分が悪い難敵・シーホース三河に対し、キングスは各クオーターで立役者が変わる果敢なバスケで主導権を握って勝利した。ジョシュ・スコットの負傷から3勝4敗と負け越し、23日には西地区最下位の滋賀に敗れたキングス。「何が何でもプロとして戦い抜け」(佐々宜央HC)と送り出した指揮官の思いに選手が応えた。
スコアラーの金丸晃輔を古川孝敏らが激しく抑え、体格の良いアイザック・バッツはケビン・ジョーンズとヘルプで抑える。ジョーンズはファウルトラブルを狙われたが、橋本竜馬ら全員がオフボールからしつこく守り、三河の3点弾成功率をぐっと下げた。
守りを固めれば攻撃が生きる。並里成がドライブから視野の広いキックアウトでつなぎ、古川や石崎巧もマークを振り切り、フリーでキャッチアンドシュート。各選手が満遍なく点を重ね、相手に守りを絞らせなかった。
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第4Qは並里がゲームをつくり「今日は点を取る日と感じたから積極的にいきました」と、ピック&ロールを生かした個人技で得点もアシスト数も伸ばした。
消極的なプレーで落とした滋賀戦から一転し、貪欲に勝利を求める挑戦者のバスケで、三河のホームで初勝利を奪った。古巣の三河に勝利したことに橋本は「チームとして苦しい時期だが、みんなでどうにかしたい気持ちが出た。明日も40分間必死でやるキングスでいきたい」と連勝を狙う。