キングス惜敗 三河に74―76 Bリーグ第35戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区)は27日、愛知県のウィングアリーナ刈谷でシーホース三河(中地区)と今季第35戦を行い、74―76で競り負けた。通算成績は24勝11敗。キングス先行で始まったものの、三河の若手選手の活躍もあり第2Qから一進一退の攻防へ。接戦が続いたが第4Qの残り2分を切った72―72の場面で、三河の狩俣昌也(狩俣中―興南高―国際武道大出)にスチールから速攻を決められた流れで勝ち越され、最後の最後で競り負けた。次戦は30日、京都府でハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズと対戦する。

▽Bリーグ1部(ウィングアリーナ刈谷、3008人)
三河(18勝17敗)
 76―74(16―16,23―16,17―23,20―19)
キングス(24勝11敗)

タフな戦い見せた

 ◆佐々宜央HC(キングス)の話 古豪の三河を相手に2試合勝てるチャンスをつくって、選手がタフな戦いを見せてくれた。最後に勝てなかったのは采配も含め、選手も足りない現実はある。でもこの2日、選手が集中を切らさず戦ったのはたたえたいと思う。

◆次戦勝利へ前向き

 最終盤で惜しくも競り負けたキングスだが、年末年始の試合で見せた足踏み感を一気に吹き飛ばした。26日に勝利を引き寄せたエナジーが一過性のものでないと証明した内容に、佐々宜央HCは「このパフォーマンスを継続することが大きな課題。慢心とか傲慢(ごうまん)のない戦い方で、勝ちを拾いたい」と、落ち着いた様子で語った。

 序盤はキングスが先行したが、三河に並里成を抑えられるとともにペイントエリアを攻められ、前半はリードされる。しかし、「自分でいくタイミングなら狙う」と田代直希がドライブやアシストを発揮し、ケビン・ジョーンズの得点力で接戦の展開へ。第4Qが残り4分を切ったころ、オフェンスリバウンドからジョーンズがバスケットカウントを奪って逆転。さらに、スティールからの速攻でジョーンズが豪快なダンクを決める。その後に同点とされたが気迫は互角だった。

 しかし、並里が26日の試合で有効だった攻撃の形を作ろうとした瞬間、三河の狩俣昌也にボールを奪われて、リードを許す。このワンプレーがわずかな勝敗の差となってしまった。

 負けはしたが白熱した試合内容だった。指揮官や選手にネガティブな発言はなく、ジョーンズは「最後に逃げ切られたのは悔しいが、この敗戦から学んだことを生かし、京都戦の勝ちにつなげる」と、語った。