くらし

「解釈しやすい結果を」 県民投票公開シンポジウム 坂井氏、積極参加を期待

住民投票に参加することの重要性を強調する坂井豊貴教授=26日、宜野湾市の沖縄国際大学

 辺野古新基地建設の賛否を問う県民投票に向け、「辺野古」県民投票の会は26日、公開シンポジウム「『民意』はどう反映されるべきか」を、沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学で開いた。投票制度に詳しい慶応義塾大学の坂井豊貴教授が講演や討論会で、直接意思を示す県民投票の意義や選択肢が賛成と反対に「どちらでもない」を加え3択になることについての懸念などを語った。約100人が参加した。

 坂井氏は個別の議題に焦点を当てた時に、間接選挙と直接選挙では「正反対の結果になることがある。だからこそ必要な時に直接選挙を実施し、意思をすくい上げるのは大変重要なことだ」と県民投票の意義を強調した。

 「どちらでもない」の選択肢が追加されたことについて「残念だ」とした。「込められた思いは複雑で分からない。賛成、反対の人は都合よく解釈するだろう。結果が過半数取れる選択は解釈しやすいが、三つに分かれたら最も支持を受けたのは何か分からなくなる」と懸念を示した。

 一方で、県民の中に「私は中立」という声もあるということに「そもそも住民投票は異議申し立ての意味がある。そこで意見を持たないのは原案を容認しているのと同じだ」と積極的な参加を期待した。

 本紙の取材には「どちらでもない」の選択肢に「(民意を)はっきり出させないためとしか思えない」と指摘した。その上で結果は「県外へのメッセージでもある。誤解されないよう、県民はしっかり解釈しやすい結果を出す必要がある」と強調した。

 学生らを交えた討論会では、琉球大学3年の鍵田修平さんが「移設問題は本土と沖縄との認識の差が根底にある。本当の思いを明確に示すことが全国との認識を埋めることにもなると思う。しっかり意思表示することが大切だと思う」と話した。