京都の生八つ橋「おたべ」が沖縄に初出店 那覇空港に3月18日オープン 外国人観光客から日本土産のニーズ高く


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沖縄への出店と工場建設計画を説明する美十の酒井宏彰社長=30日、那覇市泉崎の琉球新報社

 京都を代表する銘菓「おたべ」などを製造・販売している美十(びじゅう)(京都市、酒井宏彰社長)は30日、那覇空港の連結ターミナル内に沖縄初出店となる店舗「おたべ・辻利那覇空港店」を開設することを明らかにした。県内に工場も建設する予定で、アジア向けの出荷を強化する。

 那覇空港連結ターミナル内の店舗は3月18日にオープンする。おたべのほか、京都宇治の老舗茶舗「辻利」の抹茶やほうじ茶などを使った菓子類も販売する。沖縄を訪れる外国人観光客から日本の土産品を求める意見が多く、需要に応じるため那覇空港への出店を決めた。3月20日には京都から芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)を招いてイベントを行う。

 沖縄工場はうるま市の国際物流拠点産業集積地域内に建設する予定で、夏ごろの着工と2020年度内の稼働を目指している。敷地面積は5千平方メートルで、美十にとって国内4カ所目の工場となる。沖縄工場では香港向けの菓子類を主に生産するという。

 酒井社長は「沖縄は成長市場だと感じている。今後は沖縄県産品も製品に活用しながら、アジアに向けて展開したい」と意気込みを語った。