FC琉球、J2元年 思い熱く 琉球新報とパートナー契約


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パートナー契約を結んだFC琉球運営母体の琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長(左)と琉球新報社の潮平芳和取締役読者事業局長=1月31日、那覇市の琉球新報社

 琉球新報社とサッカーJ2のFC琉球は31日、那覇市泉崎の同社で調印式を行い、2019シーズンのオフィシャルパートナー契約を結んだ。調印式には球団を運営する琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長や琉球新報社の潮平芳和取締役読者事業局長らが出席した。

 J2元年へ向け、倉林社長は「10位以内を目指す。J1についてはまだ難しいが、3~4年で狙えるクラブに成長させたい」と熱い思いを語った。

 琉球は2月24日午後4時から、ホームの沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでアビスパ福岡と開幕戦を行う。シーズンの試合数はJ3より10試合多い42試合。21人の新戦力(31日現在)が加わり、県勢は元J1リーガーで宮古島市出身の上里一将ら計8人。倉林社長は「全員スタメンを張れる」と実力に太鼓判を押す。

 J2参戦に備え、フロント陣にも新たな人材を投入し、経営体制など強化も図っている。常勤取締役に地方サッカークラブで経営幹部を務めた廣崎圭氏を強化部統括、経営学修士(MBA)を取得し、外資系金融機関で重要ポストを担った経験を持つ三上昴氏を事業統括に置いた。倉林社長は、選手たちの練習環境のみならず「生活面も手厚くフォローできている」と話す。

 「琉球襲来」を掲げる球団の今季の目標は「10位以内」で、J2定着を目指す。「柏などJ2でもトップチームのクラブに対し、琉球はまだまだ資本が少ない。時間をかけてJ1が現実的に見える位置にいきたい」(倉林社長)は展望した。

 ホーム開幕戦は観客動員に備え、専属のダンスチーム「琉球ボンバーズ」によるダンスやハーフタイムショーも昨季に続き、行う予定。倉林社長は「ファンやサポーターに、J2を楽しんでもらいたい」と多くの来場を呼び掛けた。