ハヤシライスが3月献立に当選 具志頭小 選挙学ぶ特別授業


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3月の給食メニューを決める選挙で、1票を投じる具志頭小学校の6年生たち=1月24日、八重瀬町の具志頭小学校

 候補者は「カレー」「ハヤシライス」「シチュー」―。八重瀬町の具志頭小学校で1月24日、県選挙管理委員会の主催で選挙の仕組みを学ぶための特別授業が開かれた。3月の献立を決める模擬選挙を実施し、児童たちは“3人”の候補者の選挙演説を聞き、真剣に頭を悩ませていた。

 授業では、選挙管理委員会の担当者が、候補者の選び方や投票方法について説明し、「皆さんは、まだ投票することはできないけれど、ぜひ保護者と一緒に選挙に行ってみよう」と呼び掛けた。

 選挙の仕組みの説明後は、生徒たちの投票で決まる「給食選挙」が行われ、児童たちが候補者役を務めて演説した。カレーが「私はみんなから好かれている。栄養的にもいろんな野菜を取ることができる」と話すと、ハヤシライスとシチューが負けじと「豊かな味わいを感じることができる」「寒い時期に頭に浮かぶのは?」と力説した。

 児童たちは友だちと話し合ったり1人で悩んだりしながら投票用紙に書き込んでいた。結果はハヤシライスが23票、カレーが20票、シチューが6票、無効票が1票で、ハヤシライスが選ばれた。一番乗りで投票した仲間優亜さん(12)は「ハヤシライスに投票したので選ばれてうれしい」と満足げ。髙山朝旭君(12)は「自分には選挙は関係ないと思っていたけれど、面白かった。今度親に投票所に連れて行ってもらう」と語った。