ひめゆり平和祈念資料館がPVを公開 映画監督の宮平貴子さんが制作「子どもの幸せ願う親の気持ちイメージ」 来館増に期待


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開館30周年事業でプロモーションビデオの公開を始めたひめゆり祈念資料館=1日、糸満市の同資料館

 糸満市のひめゆり平和祈念資料館は開館30周年事業の一環でプロモーションビデオを制作し、同館のホームページやユーチューブでの動画公開を始めた。資料館の年間入館者は1999年の約100万人をピークに、2017年は約58万人と半減しており、動画を通じて資料館のことを多くの人に知ってもらい来館増につなげる考えだ。

 1日、同館で開催された内覧会で普天間朝佳館長(59)は「戦後74年がたちひめゆりの存在すら知らない人がいる。戦後生まれが戦争を知らない世代に悲惨な沖縄戦の記憶を継承する新たな節目になる。時代にあった継承の仕方を模索していく」とあいさつした。

 動画を制作した映画監督の宮平貴子さん(39)は「展示とは違う資料館の平和な雰囲気を撮影し、子どもの幸せを願う親の気持ちをイメージしている」と話した。

 動画は元館長の島袋淑子さんの戦争体験などを通して、県外から来館した家族が沖縄戦を生き抜いた元学徒たちの資料館建設に至った思いや、平和を希求する意義を資料館で感じ取っていくという約3分のストーリーになっている。

ひめゆり平和記念資料館の公式ホームページはこちらから。