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不妊の悩み「寄り添う」 認定ピアカウンセラー 協会設立 最適な選択、沖縄県内で支援

 子どもを望む人たちの心のよりどころに―。不妊体験者を支援する東京都のNPO法人「Fine」の認定ピアカウンセラーらが、不妊で悩む人たちの最適な選択を県内でサポートしようと、2日に協会を発足させる。発起人の一人、中本みかさん(47)=浦添市=は「表に出づらいデリケートな問題だが、苦しんでいる人は多い。当事者に寄り添えたら」と話している。


協会設立に向けて話し合う(右から)宮城由香利さん、玉城京子さん、中本みかさん=1月23日、浦添市

 「会則の文言はこれでいいですか」「『不妊等への理解が進み』を加えたらどうか」。1月、浦添市内の飲食店で中本さんら7人が協会について話し合った。

 Fineによると、これまでに認定したピアカウンセラーは全国に117人で、県内在住は3人。ピアは「仲間」を意味する。協会立ち上げには県内のピア全員が関わっている。ピアによる協会は全国的にも珍しいという。

 日本で不妊に悩むカップルは5・5組に1組と言われる。中本さんは25歳から通算18年間治療をしたが、わが子を抱くことはできなかった。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」が全国一高い沖縄。「周囲に相談しづらく、心の行き場がなかった」と振り返る。

 同じように治療をしている友人の相談に乗った際「話せて良かった」と言われ、カウンセラーを目指すように。ピアになった後、心の部分に対応できるところがほしいと思い、協会設立を思案。昨年8月、同じピアの宮城由香利さん(44)、玉城京子さん(53)に声を掛けた。

 立ち上げに携わる7人の中には、不妊治療体験者ではないメンバーもいる。周囲の理解が深まれば、精神的な負担は軽減できると考える。宮城さんは「賛同する人たちと出会えて、協会ができることにわくわくしている。少しでも手助けができたらと思う」と話す。



 会の名称は「おきなわ妊活・不妊サポート協会」を予定し、2月2日に設立総会を開く。中本さんは「不安も楽しみもある。沖縄は不妊や妊活のイベントが少ないので、いろいろな取り組みをしたい」と青写真を描く。連絡先は同協会、okinawa.ninnin@gmail.com

 (前森智香子)



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