社会

県民投票全県実施 歓迎と疑問の声 「民意示す」「止められるか」

 名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票が24日に全県で実施されることが確定したことを受け、投票の実施が危ぶまれていた5市の市民らから「県外に沖縄の民意を示せる」などと歓迎の声が上がる一方、「県民投票で政府の工事を止めることができるのか」と疑問の声も上がった。

 宜野湾市役所を訪れていた仲村正さん(73)は「全県実施で、県外の人にも民意を示せるいい機会になる」と話し、日本全体で沖縄の基地問題を考える契機につながることを期待した。うるま市の佐次田満さん(70)は「たとえ3択でも全県で投票が実施されることになってよかった。『反対』の意思表示をするつもりだ」と意欲を示した。

 宮古島市在住のライター下地恵子さん(63)は「市民が投票する権利を行使できるという点で、全県実施は良いことだ」と話す。一方で、選択肢については「『どちらでもない』という考え方は曖昧だ。2択の方が望ましかった」とした。沖縄市議会の採決を見守った照屋盛行さん(78)=沖縄市=は「県民が何度反対の意思を示しても踏みにじられてきた。今回も簡単にはいかないだろう」と懐疑的な見方を示す。その上で「論争の場をつくったことには意義がある」とした。

 「県民投票を求める石垣市民の会」共同代表の高嶺善伸さん(68)は「投票日まで県民投票への理解を深めてもらい、できるだけ多くの人が県民投票をやって良かったと思えるように頑張りたい」と話した。

 一方、那覇市に住むタクシー運転手、与那城稔さん(72)は「辺野古の海はきれいだし自然は大事だが、人の命とは比べものにならない」とし、普天間飛行場の危険性除去が優先されるべきだと強調する。「これまで何十年も時間を費やしてきた。これだけ工事が進んできている中で、県民投票で本当に工事を止めることができるのか」と疑問を投げ掛けた。









  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス







  • 他のサービス