「私たちができる10のこと」 沖縄の大学生が制作した動画で伝えたいこと


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
県民投票への参加呼び掛け動画を制作した沖縄キリスト教学院大学の学生たち=4日、西原町の同大学

 沖縄キリスト教学院大学人文学部の学生たちが辺野古新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票へ参加を呼び掛ける3本の動画を制作した。同部3年の大城妃南子(ひなこ)さん(21)=浦添市=が3日、動画1本をツイッターに投稿したところ、4日昼までに約140件リツイートされるなど反響を呼んでいる。別の学生が作った動画2本も会員制交流サイト(SNS)への投稿を検討している。

 大城さんの動画は「私たちができる10のこと」として歴史を学ぶことや県民で話し合うこと、県民投票に参加することの意義を伝えている。

 残り2本は5市が県民投票不参加を表明していたことなどに触れながら、「今できること」として県民投票を紹介している。

 大城さんは「きれいな海や基地がなくならない現実を考えると、やはり新基地建設は納得できないことが多い」と話す。その上で「人から言われて決めるのではなく、自分で調べて考えることが大事だと思う。それを素直に表示したい」と動画に込めた思いを話す。

 上の世代から「若者は無関心」と指摘されることについて「一方的に賛否を押し付けられることが多く、どうしても距離を置いてしまう」と複雑な思いも抱くが「今回は若い世代も向き合えるチャンス。今こそみんなで考えることが大切だと思う」と言い切る。