公明、自主投票を決定 県民投票 静観構え、座談会欠席


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金城勉代表

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票について公明党県本は6日までに自主投票する方針を決めた。金城勉代表は6日、本紙に対し「県本として辺野古反対の立場は堅持しているが、普天間問題は非常にデリケートな問題で、二十数年にわたり解決していない経緯もある。党として県民を誘導する運動はしない。謙虚に県民の判断を待つ」と話した。

 県民投票を巡り、公明党県本は当初、県議会に自民党と共同で選択肢を4択とする条例案を提出したが否決されたため静観する構えだった。その後、5市長が不参加を表明した事態を重くみて全市町村実施に向け新里米吉県議会議長に対し3択案を提案した経緯がある。金城代表は「全県実施に向けた環境整備が整った以上、あとは県民の判断を仰ぎたい」と述べた。

 公明党県本は自主投票の方針を踏まえ、「辺野古」県民投票の会などが実施するシンポジウムや本紙が企画した政党関係者らによる座談会への出席は見送る方針。

 一方、野党の自民党は近く、県民投票に対する県連としての態度を決める予定だが、党内からは「県民投票自体に反対する議員もいる」(自民県連関係者)として、不透明な状況となっている。