補助輪付け飛行したU2偵察機が離陸 原因、再発防止説明ないまま運用再開 嘉手納基地


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離陸に向け、両翼の走行用補助輪が切り離される米軍のU2偵察機=7日午前10時12分、嘉手納基地(読者提供)

 【中部】5日に補助輪を付けたまま米軍嘉手納基地から離陸し、住宅地上空などを約1時間20分間飛行した後に緊急着陸した米軍のU2偵察機が7日午前10時13分、嘉手納基地を離陸した。

 離陸滑走時、両翼に付いた走行用補助輪が順次切り離される様子が確認できた。ただ、嘉手納基地第18航空団は補助輪が外れなかった原因や再発防止策の説明をしておらず、安全性に疑念を残したまま運用を再開したことになる。周辺自治体や住民から不安や反発の声が上がるのは必至だ。

 同機に先立ち、別の同型機も午前9時12分に嘉手納基地を離陸し北の方へ飛来するのが確認できた。

 U2偵察機は韓国の米軍烏山基地に配備されている外来機で、1月23~29日にかけて4機が嘉手納基地に飛来。沖縄防衛局は一時的な駐留で、特定の事象への対応ではないと説明しているが、移駐期間は明かしていない。【琉球新報電子版】