沖縄県北中城村美崎沿岸の養殖場では、特産品のアーサ(アオサ)が収穫のピークを迎えている。9日は生産者らが干潮に合わせて続々と磯に繰り出し、冷たい海水に腰まで漬かりながら、作業に精を出していた。
遠浅の海辺には、生産者別に養殖網が張られている。漁場ごとに漂着する浮遊物や砂などの除去を丁寧に行い、1月下旬から年に1度の収穫期に入った。
緑色の海の幸は、網を巻き取る専用の機械や手作業で摘み取られる。
養殖歴10年の名幸義美さん(69)=同村=は「アオサは、みそ汁はもちろん卵焼きや天ぷら、新鮮な刺し身も意外とおいしい」と日焼けした顔をほころばせた。