コラソン惜敗 JHL 大崎電気に18―22


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは9日、名護市の21世紀の森体育館でリーグ首位の大崎電気と戦い、18―22で惜しくも敗れた。前半はこの試合が初出場となったGK衣笠友貴の好守をはじめ、厳しい守備で相手の攻撃を防ぎ、9―10と競り合ったが、後半に入ると、立ち上がりに一気に引き離された。リーグの後半戦スタートとなる第17週を勝利で飾ることができず、1分けを挟み、14試合連続で白星を奪えていない。通算成績は1勝1分け14敗。次戦は11日、静岡県の富士宮市民体育館で大同特殊鋼と戦う。次のホーム戦は最終21週の3月9日に沖縄県立武道館アリーナ棟である。

大崎電気 15勝1分け2敗
 22―18(10―9,12―9)
琉球コラソン 1勝1分け14敗
(大崎電気はプレーオフ進出)

◇一丸で挑むも勝利遠く

後半、左サイドから飛び込みシュートを決める三村裕幸=9日、名護市21世紀の森体育館(滝畠豊美撮影)

 リーグ後半の「開幕戦」、琉球コラソンはホームで連敗ストップを掛けようと、新加入選手を先発させるなど、チーム一丸で臨んだ。リーグ首位の大崎電気に前半競り合い1点差、会場を巻き込んで盛り上がったが、後半に引き離され、18―22で落とした。エースの石川出主将は「後半に自分たちのミスがなければ違っていた」と勝利が遠い現状を悔しがった。

 前半は新加入のGK衣笠友貴が好守でチームに勢いを付けた。「声掛けをしてDFと連係する」という持ち味を生かし、全員がタフなディフェンスを見せ、シュートコースを防いだ。衣笠もファインセーブを連発し、一進一退の攻防に。「ディフェンスで強く当たって、シュートを打たせずに、パスを回させるように仕向けた。相手が嫌がるようにした」という衣笠は、デビュー戦の前半で早くも存在感を示した。

 しかし後半の立ち上がり、相手DF陣のシステムの変化から攻撃が慎重になった。パスミスが出て、逆速攻などで失点が重なった。じりじりと点差を広げられ12―19。攻撃も単調になり、15分でわずか3得点に抑えられた。

 後半の序盤で勝敗が決した展開になったが、明るい材料もあった。「誰よりも負けん気が強い」(東長濱秀作監督)という三村裕幸が奮闘し、3連続得点。流れを呼び戻し、石川主将もDF陣の間を抜いて得点してエースの意地を見せた。

 次戦は11日に静岡県で大同特殊鋼と戦う。アウェー戦が続くが、石川主将は「一戦一戦勝ちにこだわって強い気持ちでいく」と連敗脱出へを向いた。(古川峻)

◇ミスから失点重ねた

 琉球コラソンの東長濱秀作監督の話 2月の日本選手権でも大崎電気にあと一歩だった。一対一では負ける相手ではない。前半は熱くタフに守ることができたが、後半は自分たちのミスからルーズな時間が続き失点を重ねた。次のホーム戦の豊田合成はライバルだが勝ち星を挙げられていない。挑戦者の精神で戦う。