サンゴ保護 全国初協定 恩納村と国連環境計画


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恩納村と日本UNEP協会のパートナーシップ協定を締結した長浜善巳村長(左)と協会の鈴木基之代表理事=10日、恩納村

 【恩納】恩納村(長浜善巳村長)と国連環境計画(UNEP)の日本協会は10日、サンゴの保護活動を担うパートナーシップ協定を結んだ。日本UNEP協会が日本の自治体と協定を結ぶのは全国で初めて。

 恩納村は7月、「世界一サンゴに優しい村」をテーマに「サンゴの村宣言」した。協会の代表理事で東京大学名誉教授を務める工学博士の鈴木基之氏と長浜村長が協定書に署名した。今回の協定締結で、持続可能な地域活性化やサンゴを痛めない環境保全策、安定した観光地としての国連会議開催などを見越している。

 鈴木氏は「サンゴの北限地域をどのように守っていくのか。環境を破壊しない観光に取り組むことでエコツアーの動きが必要になってくる」と述べ、恩納村がモデルケースとなって「県全体、アジア全体に広がっていけばいい」と述べた。一方でサンゴの環境については「守れていない部分が多い。認識を高めていかないといけない」と強調した。

 長浜村長は「海を守っていくためには、世界中の方々の協力がなければいけない」とあいさつした。