屋比久勲さん死去 80歳 吹奏楽発展に尽力


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 中学や高校の吹奏楽部を指導し、全国大会に通算32回出場するなど、沖縄県内の吹奏楽のレベル向上に尽くした屋比久勲(やびく・いさお)氏が13日午後3時7分、肺炎のため福岡県筑紫野市の病院で死去した。80歳。宜野座村出身。告別式は17日午後2時から4時、浦添市勢理客3の11の2、フェニックスホール那覇玉泉院。喪主は長男哲(さとし)氏。

 屋比久氏は、通算14回全国大会で金賞を受賞した実績から「吹奏楽の神様」とも言われた。1962年に着任した垣花小中学校を皮切りに、真和志中、石田中、小禄中、首里中に赴任し、吹奏楽を指導。真和志中在任時に、全国大会で初の金賞を受賞した。その後も石田、小禄、首里の各中学校でも吹奏楽部を全国大会に導いた。

 90年福岡工業大学付属高校に転出し、2007年鹿児島情報高校へ。14年から九州情報大学教授に就任。同大学退官後は、福岡県を拠点に全国各地で吹奏楽の指導者など吹奏楽に関わる人たちの指導に当たった。

 1979年第1回琉球新報活動賞、2015年第13回宮良長包音楽賞受賞。