辺野古県民投票 自民、自主投票を決定 新基地容認 改めて示す


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 沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票について自民党県連は13日、県議会で議員総会を開き、自主投票とする方針を決めた。総会後、島袋大幹事長は記者団に「(県民投票には)普天間飛行場の危険性除去の問題が置き去りにされている」と理由を述べた。一方、「辺野古沖の埋め立ては世界一危険な飛行場と言われる普天間基地の危険性除去のための代替施設として建設されている」と述べ、県連として新基地建設を容認する姿勢を改めて示した。

 県民投票を巡り、自民党は公明党と共同で選択肢を4択とする条例案を県議会に提出したが否決されたため静観する構えだった。その後、自民会派から一任された照屋守之前県連会長が選択肢を3択に増やす条例改正案に賛成したことで所属議員から不満が噴出し、照屋氏は会長職を辞任することとなった。一方、公明も既に自主投票を決めている。

 島袋幹事長は条例改正による県民投票の全県実施が決まった経緯を踏まえ「関係者の努力の成果であると理解するが、重要な問題点は解決されないまま放置され、投票実施に向かっている。県連は依然として積極的に同意できかねる意見を持っている。県民の皆さまには今回の県民投票はその課題も念頭に置きつつ、冷静に対応してほしい」と語り、24日の投開票日に向けて静観する構えを見せた。