「吹奏楽の神様」惜別 屋比久勲さん告別式に1100人


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屋比久勲さんの告別式で涙を拭う参列者=17日、浦添市のフェニックスホール那覇玉泉院

 沖縄県内外の中学や高校での吹奏楽指導で功績を残し、13日に亡くなった屋比久勲さん=享年80=の告別式が17日、浦添市勢理客のフェニックスホール那覇玉泉院で営まれた。親族や元教え子、音楽関係者約1100人が「吹奏楽の神様」の別れを惜しんだ。

 県吹奏楽連盟顧問の久高友之さん(78)は「偉大な人を亡くしてしまった。正月の時、名渡山愛文先生の自宅でお話したばかり。もうそろそろ沖縄に帰ってくると話していたのに、残念でならない」と肩を落とした。

 石田中学校の吹奏楽部で指導を受けたクラリネット担当の金城明美さん(56)=那覇市=は「先生は温厚で誰に対しても平等に接してくれた。先生と一緒に全国大会に行けたことを誇りに思う。本当にお世話になりました」と感謝の言葉を述べた。

 14年前に福岡工業大学付属城東高校の吹奏楽部で指導を受けたクラリネット担当の平安山真由美さん(32)=本部町=は「先生を追いかけて福岡の高校に入学した。いつも優しく指導してくださり、最後の最後まで気に掛けてくださった」と声を詰まらせた。