【中国時報】中華航空、パイロットがスト 日本便も欠航・遅延


社会
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 中華航空のパイロットでつくる労働組合は6日早朝、待遇改善を求めてストライキ決行することを宣言した。すでに2回の労使交渉が行われているが、いずれも決裂しており、14日現在、ストライキは継続中で、日本便を含む国際線や国内線で欠航や遅延が相次ぎ、大きな影響が出ている。

 ストライキには同社のパイロット1369人のうち、約半数にあたる600人が参加しているとみられる。12時間を超える「搭乗時間」の場合には3人態勢で乗務するとする規定を、出社と退勤を基準とする「勤務時間」が12時間以上と改正することなど4点を要求している。

 会社側は譲歩の余地はないとしており、組合側との交渉が難航しているほか、同社株の35%を所有する台湾政府は民間企業内のことであるとして積極的に事態収拾に当たる姿勢を見せていない。利用客や対応に追われている同社の地上勤務職員の中からは、組合と政府の双方に対して不満の声が出ている。