恩納村で居酒屋とホテルを経営する玉城悠さん(28)と、沖縄国際大学特別研究員で野村流音楽協会三線教師の比屋根良直さん(28)が1月13日から1週間、同村の研修生としてボリビアに派遣された。2人はオキナワ移住地とサンタクルス市の各地を訪れ、県系人と交流を深めた。
滞在中2人は、オキナワ移住地の移民資料館をはじめ、オキナワ日ボ協会、オキナワ第一日ボ校を訪問。県系人が経営する食堂やレストラン、農地、養豚場も訪れたほか、デイサービスの活動にも参加して、県系人の生活に触れた。
比屋根さんは村人会の集まりやデイサービスなど行く先々で得意の三線を披露、玉城さんも谷茶前(たんちゃめー)の踊りで魅了した。県系人の高齢者からは「若い人の沖縄民謡を久しぶりに聞いた。昔の友達を思い出した」などと懐かしがる声や喜びの声が上がった。
比屋根さんはオキナワ移住地について「沖縄の文化と言葉がたくさん残っていて、温かさを感じた。仕事も飲みの場も一生懸命」と話した。
玉城さんは「どこか懐かしさを感じる」と語り、「畑や養豚場は沖縄よりも衛生面が整っていた。沖縄が学ぶべきものがたくさんある」と強調した。
また「ボリビアの農地は広い。地平線が見えたことに感動した」と話し、広大な大地に魅了された様子だった。
恩納村の海外派遣研修生は今年で2回目。研修生はボリビアのほか、ブラジルに3週間滞在する。
(安里玉元三奈美通信員)