直木賞「宝島」の真藤順丈さん 県民投票「賛成か反対のいずれかに投票して意見表明を」


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直木賞を受賞した作家の真藤順丈さん

 戦後の沖縄を舞台にした小説「宝島」を書いて直木賞を受賞した作家の真藤順丈さんが18日、受賞後初めて沖縄県那覇市内の書店でトークとサイン会を行った。那覇市牧志のジュンク堂書店那覇店では夜8時からの開催にもかかわらず整理券配布数以上の約150人が足を運び、立ち見も出るなど関心の高さがうかがえた。真藤さんは「沖縄の小説家が書いた本で勉強したり、資料を徹底的にあたった」と本書を書き上げた経緯を紹介。「とにかく勉強しながら書いていき、沖縄のリズムをためていった」と振り返った。

 真藤さんは、24日投開票の県民投票にも触れ「『どちらでもない』ではなく、賛成か反対のいずれかに投票し意見を表明してもらえたら」と話し、「結果を受けて次に動くのはわれわれのほうだ」と語った。サイン会では、読者は真藤さんとの会話を楽しんだ。

 球陽堂書房那覇メインプレイス店でもサイン会があった。